在宅医療について
この数年間の医療制度の変化により、入院から在宅へ医療の場が移されています。特に高齢者は循環器疾患を持つ場合も多く不安に思われる方が増えているようです。訪問診療とは、病状によって診療計画を立て、患者さん、ご家族と相談の上、定期的にご自宅や老人ホームなどの住居を訪問し診療を行うことです。通院困難で継続的な医療が必要な患者さんが対象になります。
当院では訪問診療に対応して、電子カルテを導入し診療情報の管理と有効な活用を行うと同時に、医療器具、検査装置も持ち運べるように携帯可能なタイプを揃えています。現在では、エコーなどの診断装置も高性能で小型の機種がありますし、循環器疾患で重要なワーファリン必要量を決める血液検査も携帯タイプを使用し、その場で結果をみて薬剤量の決定ができます。
訪問診療中の患者さんが急に具合が悪くなった場合は、常時連絡を受け対応します。また、近隣の多くの医療機関と連携し、病状によって入院が必要な場合は速やかに連絡し対応します。病歴や検査結果の経過を常時、電子情報として管理していますので入院した病院でも、継続的な診療が受けられます。
対象者
1、自力での通院が困難な方
例)身体的障害がある方、認知症のある方など自分だけでは通院することができず、家族やヘルパーさんなどに介助してもらえないと通院ができない方。
2、継続的な治療が必要な方
例)糖尿病、高血圧など慢性疾患にて継続的に内服治療を必要としている方など。
上記1・2の両方が該当する方が定期的な訪問診療を受ける事ができます。 こんなケースは訪問診療の適応になるのかな?などの疑問や質問がある方はお気軽に当院までご相談ください。